GENSHO
玄匠とわたしたちのこと
0CAFE+INN(ゼロイン)は、
建仁寺裏手の静かな路地裏に佇んでいます。
もともと料亭だった建物をリノベーション。
染物作家 山本玄匠の作品世界を体験できるカフェとゲストハウスに生まれ変わりました。
祇園という京都観光の中心地でありながら、
喧騒を忘れてゆっくりとした時間を過ごすことができます。
染物作家 山本玄匠
– Gensho Yamamoto –
昭和14年鳥取県鳥取市に生まれる、19歳で京都の大学に学びながら、染色工場で芸術の専門家を目指した。その後、昭和40年~平成10年までの約35年間、15社に渡って染色工場再建のために、持っている染色技術の全てを注いだ。60歳になった平成11年、友人の行う柿渋染めの存在に魅了され、独自の研究の末、これまでの柿渋染めの「茶系」のイメージを覆す、鮮やかな色彩の「玄匠染」を作りあげることに成功した。
「玄匠染」は、世界的なデザイナー 三宅一生の作品にも使われ、パリ・コレクションのトップモデルであるナオミ・キャンベルが着用するなどヨーロッパをはじめとするデザイナー界より脚光を浴びている。
その後、62歳にして脳卒中を患い、植物人間になり回復不能と宣告されたが半年後に自分の作品に触れ、奇跡的に意識を回復し、また、新たに染色を再開し世界的に活躍している。
玄匠染
山本玄匠の「玄匠染」は、自然の産物を発酵させた自然薬品と「柿渋」を混ぜ合わせた染色原料を使用し、琵琶湖に流れても水を汚さず自然にもやさしい「土に帰る染色」を信念に制作している。通常、「柿渋」は太陽光に当たることによって発色し、その色合いを深めますが、独自の室内設備で染めるので、雨天にもかかわらず発色することができ、年中において染め上げることができる。
作品は長年の研究により、出すことが不可能と言われた柿渋での鮮やかな赤や黄・オレンジなどの色味も表現することができ、深みのある色合いや濃度も変えることができる染色技術がある。また、色落ち脱色に強く、商品としての堅牢度(染色した場合の色落ちや色汚染に対する強さ)があります。
0CAFEでは、玄匠染の作品も販売しています。
略歴
- 平成11年
- 玄匠染が三宅一生に認められ、パリ・コレクションに参加
トップモデルのナオミ・キャンベルが着用 - 平成11年
- 山本工房設立
- 平成13年
- International Fashion Fair(IFF展) [東京・東京池袋サンシャイン文化会館]
- 平成13年
- JFW Japan Creation(日本最大ファッションイベント)グランプリ受賞 [東京・有明コロシアム]
- 平成14年3月
- 脳卒中(左半身付随)となる。
- 平成14年10
- 玄匠染、絵画の活動を再始動する。
- 平成19年
- 元世界チャンピオン10人によるファッションショーを開催 [大阪・IMPホール]
- 平成19年1月
- IFF展 [東京・ビッグサイト]
- 平成19年2月
- プレタポルテ ボルト ドゥ ベルサイユ(WHO’S NEXT) [フランス、パリ]
- 平成19年2月
- CPHVISION [デンマーク・コペンハーゲン]
- 平成19年3月
- 中国国際服装服飾博覧会(CHIC) [中国・北京]
- 平成19年3月
- w mood [東京・青山・Bell Commons]
- 平成20年2月
- WHO’S NEXT [フランス・パリ]
- 平成24年5月
- Biwako Takashima Collectionにてファッションショー開催 [滋賀]
- 平成24年9月
- Biwako Biennale 2012 [滋賀]
- 平成24年10月
- とりぎん文化会館にて展覧会を開催 [鳥取]
- 平成25年1月
- IFF展 [東京・ビッグサイト]
- 平成25年2月
- ミラノプレタポルテ(MIPAP)[イタリア・ミラノ]
- 平成25年4月
- とりぎん文化会館/仁風閣にて展覧会を開催 [鳥取]
- 平成25年5月
- 第18回オアシス2013 大阪府知事賞・文化功労賞を受賞 [大阪&トルコ・イスタンブール]
- 平成25年9月
- とりぎん文化会館にて展覧会を開催
鳥取市より鳥取市観光大使に任命される [鳥取] - 平成26年7月
- 祈りの美術展 [パリ・マドレーヌ寺院]
- 平成27年2月
- 第9回モナコ・日本芸術祭2015 Prix Rose de Monaco賞を受賞 [モナコ]